言葉の魔法
言葉には力があると思う。
いわゆる言霊というヤツだが、単語の持つ惹きつける力は凄い。
例えば、ワインによく使われる「マリアージュ」という言葉。
相性という意味らしいが、ワインとチーズは相性いい。と言われるのと、ワインとチーズのマリアージュがファビュラスと言われるのではゴージャス感が全く違う。ちなみに、ゴージャス感を言い換えると豪華さである。
マリアージュが相性という意味なのであれば、何にでも使えるはずだ。
たとえば、カレーとライスのマリアージュ。誰もが認めるベストカップルだ。握り飯と豚汁のマリアージュも素晴らしいと思うし、きゅうりのキューちゃんと白飯のマリアージュも捨て難い。
近頃はマリアージュではなくペアリングという言葉もあるようで、マリアージュは合わさることで新たな味わいを生み出すのに対し、ペアリングは最高の組み合わせという意味らしい。意外性は無いけど、これこれこれだよ!と言いたくなる感じだろうか。そういう意味ではカレーライスなど先に上げた例は全てペアリングの範囲だと思う。
では食べ物でいうマリアージュとは何かと言われれば、いちご大福だろう。酢豚のパインもそうか。しかし、酢豚は子供の頃にはわからない味だと思っていたが、大人になってもよくわからない。子供の時よりはわかる気がするが、未だにやっぱり別々にして欲しいと思う。
最近はそばにポテチを入れたり、チーズを入れたり、ラーメンをトマトソースにするなども流行っている。これもマリアージュだろう。
世の中には様々な組み合わせを生み出す人々がいて、様々な言葉でPRする。これも一つのマリアージュだろうか。